旧東海道歩き旅、最後の6日間その⑥~大津宿⇒三条大橋~

旧街道歩き旅

泣いても笑っても最終日、目指せ三条大橋!!

ついにこの日が来ましたか。

宿場ではなく、ゴールのみを目指して歩く、この日が。

ただし、今日は東京に戻る日でもあるため、もしたどり着けなかった場合は、今回は旅半ばでの終了となり、次回へ持ち越しとなってしまいます。

泣いても笑っても今日が最終日なのです。

なんとかゴールしたい。あとは怪我だけはしないように・・・。

スタート地点に行く前に、朝食を・・・

ここで???(笑)

さあ、スタート地点に到着。

頑張るぞ~~~。

まずは、逢坂峠を越えます。

汗を拭き拭き、なだらかな坂を上って行きます。

逢坂山関跡

不破(岐阜県)、鈴鹿(三重県)と並び、平安時代の三大関所とされた場所だとか。

この関を越えればいよいよ京というわけだ。

看板に京都の文字が見えてきました!

あと11㎞!

急ぎ過ぎず、休憩もしっかりとりながら行きましょう。

いよいよ京都に突入です!

山科追分。京都の地に足を踏み入れました。

京都市にイン!最後の市境。

「京都市」の文字を見ると、なんとも感慨深いものがありますね。

だって、スタートしてから11年ですもの。

県境は東京、神奈川、山梨、静岡、愛知、三重、滋賀、京都と7つの県境を越えてきたわけだけど、

市境となると、いくつ越えてきたのかしら。

そろそろお腹が空いてきたので昼食にしましょう。

山科駅近くの徳正さんでカレーを頂く。

卵の黄身が無料で付いてくるのは面白い。

上等カレーとお皿の文字通り、美味しいお味でございます。

お店の入り口に可愛らしいナスビが。

よく見ると、あちらこちらにナスビちゃん。

ここにも、

ここにも。

どうやら、京野菜の山科なすびがモデルのマスコット「もてなすくん」らしい。

まさにゆるキャラ。可愛らしいね。

お腹も満たされて、さあ行こう、というところだけれど、

時間に少し余裕があるので、食後のコーヒーといきますか。

さすが都。久々のスタバです。

いよいよラストスパート、そして感動のゴール!

午後の部、出発です。

この辺りからは、旧三条通とも呼ばれるらしい。

最後の峠に向かって歩きます。

あの峠を越えると、もう京都市街。

あと一息。

ここ日ノ岡峠は、最後の難所を言われたようだけど、歩いてみるとそんなに急勾配でもないみたい。

普通であれば楽々歩ける感じ。

とはいえ、今はちょっとした坂道も足にくる。

特に下りともなると足先へのダメージが半端ない。

座れるところがあれば、こんな感じで即休憩です。足弱。

あー、疲れた。

看板にも三条大橋の文字が見えてきましたよ。

三条大橋まであと2㎞!

最後のカーブを曲がります。

そろそろZARDの「負けないで」が流れてくる頃です。(24時間TV)

ここを曲がるとあとはひたすら真っすぐに歩くのみ!!

地図上にも三条大橋が入ってきました。

あと1㎞といったところでしょうか。

右手をみると平安神宮の大鳥居。

左手を見ると知恩院や八坂神社方面。

本当に京都まで来たんだなと改めて実感します。

はるばる歩いて来たんですよ。お江戸から来たんですよ。

三条京阪駅です。もう目前。

そしてついに目視で橋を確認!

(写真では見えにくいけど・・・)

24時間テレビではランナーが武道館へ入ってきたあたりでしょうね。

ゴールテープ目指して走ります。いや、歩きます。

そしてそして・・・・

その時が来た!!

いく度ものお正月に、今年こそは・・・今年こそは・・・と抱負に掲げていたその瞬間。

三条大橋!!!

ゴォ~~~~~~~~~~~ル!!

着いたぞぉ~~~~~~~~!!

街道歩きの大先輩、弥次さん喜多さんがお出迎え。

ずっと会いたかったよ。

ちなみに、「東海道中膝栗毛」で有名なこちらの先輩方、

結構ダメな奴、なんだよね・・・(笑)

だからこそ弥次喜多珍道中なんて言われるんでしょうけど。

私たちコンタ夫婦も、弥次さん喜多さんには到底かなわないけど、かなりの珍道中だったような。

日本橋から495㎞の長い長い道のりがこれにて終了です。

 

大津宿~三条大橋、19,255歩

おまけ

歩き切って疲れ切ったコンタ夫婦がまず向かった先は・・・

もちろんおやすみ処。

そしてご褒美を目の前に喜ぶコンタ1号

ホント、子供かっ!(笑)

実は、今回、三条大橋には着いたものの、肝心な橋自体が工事中という、ちょっと残念な状態でして・・・

もちろん橋は渡れるんだけど、写真の絵的になんだかね~。

天気もイマイチだし。

これは、また来なさいっていう神からの思し召しなのかもしれない。

それはつまり・・・中山道を歩きなさいってことなのか。

まだまだコンタ夫婦の珍道中は続いていくようだ。

 

  完 

東海道53次を歩き終えて

ふとした思い付きで始めたチャレンジが、こんなにも素敵な経験として心に刻まれるとは、当時の私たちは想像だにしなかった。

朝から日没までひたすら歩く。ただそれだけ。

ただ歩くだけだからこそ、とても贅沢な旅だったんだと思う。

東海道沿いで観光地になっている場所なんて、ほんの少しであることを考えると、

ほとんどの場所が、おそらく今回の旅がなければ一生行くことはなかったはず。

橋を越えた時に感じる街の空気が変わった瞬間や、耳に入ってくる方言が徐々に変わっていく様子、

日が昇り日が沈む様子を肌で感じる感覚。

それら全てが自らの足で歩いたからこそ感じることができる。

五感の全てで、旅を味わうことができた。

 

観光地のみを点で楽しむような旅行も、もちろん素敵だと思う。

でも、この点と点を結び線をなぞるような旅はもっと素敵だ。

自分が歩いてきた道が、日本地図で目に見えてわかるのは、とても感慨深い。

さあ、次はどんな旅をしようかな。

 

旧東海道53次 スタートからゴールまで

途中、データが消えてしまった部分があるため、ブログなし、日付不明部分多々あります。

第1日目 2012.9 日本橋~東神奈川駅
第2日目 2012.9 東神奈川駅~藤沢本町駅
第3日目 2012.9 藤沢本町駅~大磯
第4日目 2012.11 大磯~箱根湯本
第5日目 2012.11 箱根湯本~三島宿
第6日目 2012.12 三島宿~吉原駅
第7日目 2012.12 吉原駅~興津駅
第8日目 2013.5 興津駅~丸子宿
第9日目 2013.5 丸子宿~六合駅
第10日目 2013.5 六合駅~掛川駅
第11日目 2013.5 掛川駅~磐田駅
第12日目 2013.5 磐田駅~浜松駅
第13日目 2014.5 浜松駅~新居町駅
第14日目 2014.5 新居町駅~豊橋駅
第15日目 2014.5 豊橋駅~御油駅
第16日目 2014.11 御油駅~岡崎宿
第17日目 2014.11 岡崎宿~池鯉鮒宿
第18日目 2014.11 池鯉鮒宿~宮宿
第19日目 2015 宮宿~桑名宿
第20日目 2015 桑名宿~四日市宿
第21日目 2015 四日市宿~内部駅
第22日目 2023.4.1 内部駅~亀山宿
第23日目 2023.4.2 亀山宿~坂下宿
第24日目 2023.4.3 坂下宿~水口宿
第25日目 2023.4.4 水口宿~草津宿
第26日目 2023.4.5 草津宿~大津宿
第27日目 2023.4.6 大津宿~三条大橋

 

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